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2000年に二見書房(マドンナメイト)で鬼六さんの本が続けて出たことがありました。『狼の痴戯』、『肉の紋章』、『空蝉の女』、『情華の宴』といったラインアップで、前年に幻冬舎から『花と蛇』が再刊され、鬼六ブームが再燃したころです。
マドンナメイトの副編集長と私は独立(藤隆生)さんをマドンナメイトに紹介したことをきっかけに少し話すようになり、『狼の痴戯』が出た後で次は何を出したら良いかと相談されました。
そこで強く推薦したのがこれまで一度も単行本化したことのない『空蝉の女』と、幻の名作になっている『地獄夫人』でした。
結果として『空蝉の女』はめでたく出版されました。『地獄夫人』についてもハスラーブックでの欠落部分を提供するから「完全版」を出さないかという私の提案に一時乗り気になったのですが、やはり1993年に太田出版から新版が出ており、あらためて旧版を出すというリスクがとりきれなかったようです。
奇特な版元は存在しうると思いますよ。今は潰れましたが、先にあげたソフトマジック社なんかもそうですし。私もいずれあぶく銭が入ったら、『お町の最期』やら『大噴火』やら、『虻川人質店』やら『縄のある蜜月』やら、おかしな小説ばかり出す出版社の社長をやってみたいです。
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